― 価値育とはいったい何ですか?
価値育は学歴や資格。能力などで人をみるのでなく、その人がいま既に持っている価値と価値観を使って、どのように人を幸せにし、どのように社会の役に立てるかを考えていくという考え方です。
― 価値や価値観で見る社会とは?
多くの人が無いもの探しをしています。例えば、資格がないから、能力がないからできない。或いは不安。と考え資格を取ったり学校に行ったりします。決してこれが悪いという事ではありません。
しかし、資格が無くても、学校に行っていなくても、今すでに持っている1人1人の価値や個性で充分、人を幸せにできる事は沢山あります。
例えば、ネガテイブの自分を変えたいという人っていますよね?
一般的にネガテイブは悪い事だと考える方もいます。
しかし、ネガテイブな発想があるからこそ、セコムというセキュリティー会社が生まれたり、ネガテイブな発想があるからこそ、安全で安心できる道具や商品が生まれたりもします。
つまり、価値で考える事ができればネガテイブも良い事になり、人や社会の役に立つということです。
同じように、価値で考える事ができれば学歴がないからとか、資格がないからといった事にも価値があり、今あるものでもどうやって価値に転用するか?
この視点を持つ事が大切だと考えています。
このような考え方ができる人が増えば、きっと笑顔が溢れ、人に優しくできる生きやすい社会になると信じています。
自分が既に持っているものに目を向け、それがどうすれば人の役にたてるか?
そう考える事ができる人を増やしていく事が私の使命だと感じています。
― 山崎さんはなぜ価値育をやるのですか?
これは元々、私の祖母が79歳の時に脳梗塞で倒れた時がきっかけです。
祖母が倒れた事で家族が、
「ご飯作らなくていいよ!」
「お茶碗下げずに置いといていいよ!」
「何もせずゆっくりしといていいよ!」
など、これまで祖母がやっていた事を家族がやるようになり、どんどん祖母の役割が無くなっていきました。
当然これは祖母の事を想っての事です。
ところがある日、とても衝撃的な事を聞きました。
それは祖母がデイサービスから帰ってきた時に介護士の方から、
「おばあちゃんは、ホームでは沢山の人の面倒を見てくれて大活躍してくれてますよ!」と聞き驚きました。
理由を聞くと、自分よりも不自由な方のお世話めっちゃくちゃしているというのです。
その時に私が感じたのは、人は誰でも人の役に立ちたいという欲求があり、生きている事と動いている事は違うのではないかと思いました。
役割がある事で生きる意味や喜びを感じるのではないかと思いました。
そして、これは人に何かをやらせる。とか、やらしてやってる。
ではなく、その人の価値はこういう場で活躍し感謝が貰えるのではないか?
そういう物の見方ができる人を増やし、無いもの探しではなく、あるものを役割に変える事の出来る社会にしたいと決意し、現在の価値育に繋がっています。
― では最後に、山崎先生から読者の方にメッセージをお願いします!
価値育はこんな人にオススメだと感じています。それは、
・やりたい事が分からない人…
・今の人生がしっくりこない人…
・自分の価値がよく分からない人…
・人の良いところ伸ばしてあげたい人
など、
自分1人で苦しんでいる方は特に、価値育の考え方に触れて頂きたいです。
あなたも、自分の価値。
人の価値を活かしたくはありませんか?
価値で見る視点が身につく事で人生は必ずよくなります。そして、人生が楽しくなります。
ですので、是非これをきっかけに価値と価値観で考える社会を一緒に創り、沢山の笑顔と感謝が溢れる社会を創っていきましょう。
あなたにお会いできるのを楽しみにしています。